弥生美術館・展覧会・イベント

「おとめチック」と呼ばれる作風で、1970年代から80年代にかけて少女マンガ雑誌『りぼん』で活躍した漫画家、陸奥A子の作品を集めた展覧会です。ところが私は陸奥A子という漫画家の名前は知っていても、作品をほとんど読んだことがありませんでした。展覧会で改めて原画などを見ても、特に感じるところはありませんでした。他方で館内では、50代くらいの女性のグループが感慨深げに作品について語っていましたが―。それどころか、自分はどちらかといえば少年マンガやスポ根ものの方が好きで、おとめチックにはあまり興味がなかったことに気付いたくらいです。
とはいえ、興味深く思ったことが1点ありました。1990年代ごろから作風が大きく変わったことです。絵がシンプルになり、思春期の女の子から大人の女性へと変化したような感じです。私はむしろ、1990年代以降の作風に好感が持てました。
ある時点から作風が大きく変わるという現象は、陸奥A子だけに限らず、石ノ森章太郎や川崎のぼる(絵本作家として活動していますが)など、キャリアの長い漫画家に見られます。さらに多くの漫画家の作品を分析・研究してみると、作風の変わり目について、もっと面白い発見があるのではないか、という気がしました。
By PingPongBooks 2015/12


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