米子市美術館

島根県出身の安野光雅。以前から、その淡い色調と、少しメルヘンチックな画風に魅かれていました。会場の展示は、ごく一般的。目線の高さに一列に飾られているだけですが、それが逆に安野の素朴な雰囲気に合っています。「ふしぎなえ」や「原風景のなかへ」「絵本平家物語」など、いろいろなシリーズがありますが、中でも「歌の風景」と「歌の絵本」のシリーズは、来場者の人気になっているようです。絵を見るだけで、懐かしい童謡や唱歌が頭に流れます。朧月夜、夏は来ぬ、茶摘み、紅葉、冬景色、ゴンドラの歌、雨降りお月さん、背くらべ・・・など。静かな会場で、小さい子供さんが、思わず声を出して歌い始めるハプニングも。しかし、監視員も止めに入らず、周りの大人たちもなんだか微笑ましい感じ。とても温かい展示会でした。
By あさがお(40代女性)
掲載:2015/5